型材のプレス横押し面内曲げでは、凹曲げと凸曲げとで、当然位置は異なる(図2.4.9)。S字曲げの肋骨などでは、曲り状況により展開長を求める中性軸の位置を変えなければならない。
この曲げ加工で(プレス能力があって)加圧を増してゆくと、限度に達して、圧縮側にフクレかタクレを生じたり、伸長側に割れが生じたりするそこで限度以上は焼曲げに切替える方法をとるが、この場合の中性軸はプレス曲げの位置から更に移動する。
これら塑性加工の中性軸位置は、伸びの量(+)と縮みの量(−)を測り、その量の比に厚/幅を按分することで求まる(図2.4.10)。建造船ごとの実際の曲げ加工部材で計測を企画し、(+)(−)値実測データを整理すれば、造船所ごとの加工方法に合った中性軸位置の基準値が自ずと決まってくる。
以上で、現図展開の基本事項の説明を終ることにし、以下その応用について述る。
図2.4.8
図2.4.9
図2.4.10
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